こんばんわ!
AIKYO店主です。ネットショップをオープンするにあたり、
これからは頻繁にブログを書いてみようと思いました。書くことは文化比較だったりします。
ちなみに筆者の夫は米国人。日常で毎日のように文化比較をしていたりします。
今回は着物のルールについて書いてみます。
AIKYOのポップアップショップで接客をしていると着物を着るお客様にも多く出会います。
その中には着物のルールを気にしすぎる方も多くいて、そのお客様自身も窮屈に感じていることが少なくありません。
私的にはそんなにルールを気にしなくてもいいのにな~って思うのです。
もちろん今の「ルール」を守りたい方は守ったらいいと思います。
また着付けを習った先生が頭が固い先生だと「着物のルール」を生徒に押し付け、
生徒さんは着物にはルールがあるからルール通りに着なくきゃいけないと思って、
恐る恐る着物を着ている方も少なくないようです。
さてここで疑問なんですが、着物のルールってなんでしょうか?
例をあげてみますね。
黒留袖は既婚者だけ着て、黒留には帯揚・半衿・足袋は真っ白は基本とか?
色留袖は未婚女性が着るとか?
結婚式は小紋は着てはいけないとか、訪問着でなくてはいけないとか?
(ちなみに筆者は日本の結婚式のスタイルにも疑問をもっています。まー、その事はゆくゆくブログで書いていきたいと思っておりますが)
とにかく着物には洋服に比べるとルールが多すぎます。
そのルールって何が基準でできたと思いますか?
小紋も立派な絹でできており、その辺の洋装のドレスよりも生地は良質だし職人の手がこんでいます。なぜに結婚式で洋装ドレスやワンピースが幅広くOKなのに小紋はダメなんでしょうか?
それに昔の着こなしをみると今よりもかなりゆるゆるだったりします。襟元もあいているし、 帯の締め方もかなりゆるくて適当だったりします。
日本の衣服史上、現在の着物ほどきっちりぴったりに着付けられていた時代はないと言われています。
昔は色留袖も既婚女性だけの正装でしたよね。ということは誰かが初めに色留袖のルールを破り、
皆がそれを真似したのかもしれません。
実は今の着物のルールや格付けというのは、ほとんどが明治の中期以降に、売る側の都合で出来上がったらしいです。
着物の歴史をしっかり知っている着付けの先生や着物職人に会えば、皆が口を揃えて言いますよ。売る側の都合でルールが作られたと!
最近、めちゃくちゃ凄い職人さんに会ったときに、着物のルールや格付けついて疑問を聞いたら、
その方は全く何も答えずに言いました。
「好きなように着たらいい、今のルールなんて売る側が決めたことなんだから」
このようにルールというのはあってないようなもんだし売る側が勝手にきめたことだそうです。
まー、それでも「着物にはルールがある」というコトになっていると認識はしていた方がいいでしょう。
そして私は大きな声で言いたい!
好きなように着ればいいじゃないか! 黒留袖だって未婚女性が着たいなら着ればいいじゃないか。普段着に黒留袖を着てもいいじゃないか!
そんなことを言わなくても新世代は好きなように着物を着こなす方がふえています。
現代のエッジ「粋」な着こなしをし、ルール気にせず枠にとらわれない個性的な女性たちを明日から連続で紹介してきます。